まいにちワンダーランド

~過去をはき出し光に変える毒出しエッセイ~森中あみ

思いつきの投稿。

だいぶむかし、地球は丸い、とだれかが証明した。なんとかの法則、というらしい。地球にひもを輪になるように引っかけ、それを両側から手繰り寄せると、手元に戻ってくる。つまり、地球は凸凹でなく、丸い、どこにもぶつからない、ということだ。

どこにもぶつからない。それなら行きたい場所へどこへでも行ける、ということか。世界一周を船で回れるんだから当たり前か。今や人類は宇宙まで支配しようとしている。月や火星に移住する日もそう遠くないだろう。しかしどこか冷めた目で見ている自分がいる。どうせ自分には関係ない。事件も災害も近くで起きるとこわいな、と思うが真摯に身に置き換えてかんがえることはない。ニュースの1分後には今日は何時に寝ようかなんて、考えているんだから。人間なんて白状なものさ。周りと協力して、相手のことを考えて、と性善説で生きることが良しとされるが、正直者はバカをみるんだ。もっと自分本位に生きればいいじゃないか。

この世は現実ではない。

ふとそんなことを思ったりする。こうやって気分が波打つように誰かに仕向けられているのではないか。だって人間はいつだってそうだ。自分を追い求めて、本当の自分を探して、最後までわからずに死んでいく。その繰り返し。そんな生き方しかできないのだろうか。もっと他にないのだろうか。今日も自問自答は続く…。
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