まいにちワンダーランド

~過去をはき出し光に変える毒出しエッセイ~森中あみ

恐怖!主人の誕生日にお風呂から聞こえたナゾのバースデイソング

信じてください。

確かに聞いたんです。


おふろから聞こえたハッピーバースデー

深夜1時。自宅にひとり。今日は主人の誕生日。主人も私もそれぞれの職場の人たちと飲み。私の方が先に帰宅。酔った頭で、とりあえずおふろのお湯はりボタンを押す。主人にLINE。

ハッピーバースデイ♡先に帰ってます。

すると、まだ飲んでます、の返事。そっか。会社の人たちに先にお祝いしてもらっちゃったか。私も今日は飲みすぎたから、先に寝ちゃうかもな。ちょっとザンネン。ま、しょーがないか。ぼーっとテーブルに座っていると、おふろからメッセージが鳴る。


もうすぐおふろがわきます♪
完全にたまり切る10秒前のメッセージ。さて、入るか。と立ち上がった瞬間、

タンタタンタン、タンタン♪(ハッピバースデイ、トゥー、ユー)タンタタンタン、タンタン♪(ハッピバースデイ、トゥー、ユー)


え?なに?!


タンタタンタン、タンタタンタン♪(ハッピバースデイ、ディア、ダンナさん)タンタタンタン、タンタン♪(ハッピバースデイ、トゥー、ユー)

えーーー???!


バースデイソング??
お湯はりメッセージがバースデイソング??うそ、なにそれ?え、もっかい聞きたい!けど、聞けない!

もうろうとした頭をフル回転。うー。わからん。酔ってたから聞き間違い?いや、確かに聞いた。うー。お風呂の設定を確認する。もちろん、そんなボタンはない。9月の私の誕生日だってそんなことなかった。眠たかったはずなのに、ぜんぜん寝れない。おふろから上がっても考える。


バースデイ当事者帰宅。
2時過ぎに主人が帰宅。ガチャっとドアが開いた瞬間、玄関に走る。

「ねぇねぇ!おふろがハッピーバースデーって言った!!」

おめでとうよりも先におふろがお祝いしたことを説明。

赤い顔の主人が、すごい形相で走ってきたわたしに驚く。

「え?なに?おふろ?なに?!」

「やけん、おふろがハッピーバースデーって歌ったとってー!!」

当たり前だが、
主人もまったくわけがわかっていない。

「え?なんで?おふろがわかるわけないやろ」

「そうよねぇ、でも歌ったとってー!」

事件は闇の中。

お互い酔っているから、これ以上ラチがあかないとふみ、とりあえず主人はおふろ、わたしはベッドへ。


うー、ぜったい聞いたんだけど。
腑に落ちないまま就寝。
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仕方ない。明日、もう一度試すしかない。
ラストチャンスだ。

つづく。