だれもいない家に帰るときは、足どりがゆっくりになると気づいた日。
こんにちは。
今日はお休みなので、更新時間がこんなです。
昨日の晩ごはん。
主人が飲み会だというので、お総菜を買って帰った。電車のホームを歩きながら気づいた。
「なんか、帰りたくない」
「帰ってもなにもすることない」
晩ごはんを作るために、5分でも10分でも早く帰ろうと、いそいそ小走りになるわたしはいなかった。
ふしぎ。
「ごはん作らなくていいからラッキー」
「旦那さんのキライなエビ買っちゃお、むふ」
って思ってたはずなのに。
帰って、スマホでだらだらして、おふろに入って、テレビを見ながら好きなものを食べる。なんて幸せな時間。
でも、ただ過ぎていく。
「疲れたー」
「はやく寝ようよー」
という相手がいない。
テレビを消したら眠くなった。寝よ。
ふとんをセットする。
入ろうとした頃にスマホが鳴る。タイミング、いいよねー。もうベッドに入ってることを伝えたら、先に寝てていいよ、て。
あと30分で帰ってくる旦那さんを待てないなんて、の気持ちは睡魔さんには勝てず、電気をつけたままウトウト。
チャンチャン!!チャンチャン!!!
びくっ。スマホが鳴ってる。電話だ。
「もしもしー」
「あ、もしもしー、ごめーん、玄関あけてー」
しまった。チェーンかけてた。寒い玄関にでていく。眠気も覚めた。
22時40分。今日は早いね。
ベッドの横でスーツを脱ぐ旦那さんから、今日のハイライトを聞く。へー、ふーん、それないやろ!!いつもの会話。5分、2、3分かな。
「はい、もうねるね」
わたしから切り上げる。
「わかった」
名残惜しそうに部屋を出て行く旦那さん。
わたしは本を読み始める。いつもなら数ページで眠くなるのに。急に起こされたから睡魔さんどっかに行っちゃった。
30分経過。
ガチャ。ドアが開く。振り返らなくても誰かわかってる。
「まだ寝ないのー」
「うん、眠れない」
うれしそうに彼がベッドの側に膝をついて、いろいろ話す。今度は10分くらい話したかな。
24時。結局、いつもの時間やん。
「さ、そろそろおふろ入りなさい」
「はーい、おやすみー」
彼が出て行く。
しばらく寝付けそうになかったけど、とにかく電気を消す。
ふとんの中で考えた。
これがわたしの生活なんだな。
おしまい。