まいにちワンダーランド

~過去をはき出し光に変える毒出しエッセイ~森中あみ

自分勝手な意味づけでいい。

一月が終わる。

「時間は存在しない」という本が気になっているけれど、読むのをためらう。その本に納得したとして、どうすればいいのか。

「嫌われる勇気」が言っていたように、人生は「今」の連続でしかなくて、さらに宇宙理論によれば、過去、未来はすべて同時多発で存在するとして、いったいどう生きろというのか。

電車の窓から、こちらを見ている少女がいた。一瞬で見えなくなった。もうすでに過去だ。戻れない。

時間は存在しないのなら、こう考えてみることはできるのか。私は同時に存在することはできないけれど、少女を見たあの一瞬の私に何か語りかけることはできる。

とすれば、私は過去のわたしになんと言う。

「それを文字にするんだよ」

少女は、何を見ていたのだろう。何を思っていたのだろう。結末も正解もない問いには、できれば戻りたくない。

だけど、時間が存在しないのならば、私たちは過去も未来も変えられるということになる。事実は変えられないけれど、どう意味づけしてもいいし、意味づけを変えることができる。

私がわたしの過去に話しかけたように、どう思うかをどう捉えるかを変えてもいい。

過去は変えられないと嘆き、未来はわからないと愚痴をこぼすよりも、時間は存在しないのだからイヤなものを良いものに変えてもいいし、人生に都合のいい意味づけをしていきたい。

 

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