まいにちワンダーランド

~過去をはき出し光に変える毒出しエッセイ~森中あみ

【夫婦対談】結婚っていいもの? 不倫は悪いもの?

「いやぁ、結婚ってどうなんすか? ?オレ、よくわからないんすよって、20代くらいの男の子が飲み会の席で言ってたら、やすくん、なんて言う?」

日曜の夜、晩ご飯を食べている夫に聞いた。メニューは冷凍庫にあったカルビ、賞味期限の切れた焼売、豆腐の味噌汁、水菜のシーチキンサラダ。

気合いの入ってない晩ごはんなのに、夫が「幸せだぁ、ありがとう、家族はいい」としみじみ言うから聞いてみたくなったのだ。

答えはまったく予想できないものだった。夫はすぐにもごもごっと何か答えた。

「え、なんて?」

「勝手に…しろってこと(もごもご)」

「どゆこと」

「そんなことを…言っとるやつは、どっか海外にでも言って自分探しでもしとけ」

「どゆこと」

「そんなヌルイこと言っとるやつは……」

話にもならんとイラダツ夫も、夫の回答の真意をいまだ見出せない私も、結婚願望がなくなったことは人生で一度もないから、結婚を怖がる人のことはわからないのかもしれない。

「やすくんも私も結婚したかったけんねぇ」

話を終わらせようとしたのに夫はまだ言い足りないみたいだった。

「結婚は成長や」

おじいちゃんみたいな答えやん。でも、納得。結婚しなければ、わからなかったこと、できなかったこと、ある。

「結婚することで、こうやって話すことで広がっていくんや」

ほぉ、そうね。この話の前に私は夫に言った。自分に理解できない他人の言動に怒って、懲らしめようとしても自分の世界はそこまでだ。そりゃ、人にされてイヤなことはたくさんあるけれど、ほっとけばいいことだよね。

遠くの他人の言動が自分を脅かすと感じるのは、なぜだろう。「そんなこと、しちゃヤダ!」と外には聞こえない警告音が発動したとき、それは「私をもっと大事にして!」なのかもしれない。

結婚を積極的に考えられない私たちよりも若い人も、いつも苛立っている私も同じこと。「私を大切にして」「認めて」「愛して」

夫の気持ちを代弁すればそれは、「誰かを愛することで解決する。すべて」

愛ってよくわからないけど、そーゆーことかもね。愛は求めない。そこにあると感じて、自然にでたらステキだね。そうなれる相手に出会えた私たち、7年目でもより幸せを感じられる極意と聞かれたら、結婚を諦めなかったこと、私が仕事を辞めなかったこと(お金と人間関係)、話すこと、かな。

最後に私は夫にこう言った。

「そうやね、結婚ってお互いにとって、いい意味で世界が広がったって感じられたら正解かもね」

この会話、時間にして3分。まだまだ、ごはん、たくさんあるよ。



 

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