【おとぎ話】ストック大臣とピカピカ姫 コトバの魔法③
あるところに、
なんでもかんでも溜めたがりの夫と、
忘れずに買って帰ろっと。
なんでもかんでも捨てたがりの妻がいました。
ふたりは、お互いのことがだいすきでいっしょに暮らしています。けれど、たまーにけんかすることがあります。そんなときは、ちょっとだけ魔法使いが助けてくれます。
ある日の夫婦の会話
妻「早く捨ててよ!なんでこんなに溜めてるの?使わないでしょ!」
夫「いつか使うかもしれんやんかぁ」
またある日の夫婦の会話
夫「あれはどこにいった?後で読もうと思ってテーブルに置いてたチラシ。」
妻「え?チラシ?あの1ヶ月前にチラッと見てたやつ?もうないよぉ。いるならどけといてよ」
ほんとはね、どっちにもいいところがある。でもね、ちょっと疲れてたり、すきだから甘えちゃったりすると、コトバにトゲができちゃう。トゲが刺さったらイタイよね。だから、イターイって、もっとおおきなトゲを返しちゃう。
見かねた魔法使いがふたりにコトバの魔法をかけました。すると……
彼は、
在庫をしっかり把握して、ムダをはぶける!
ストック大臣!
彼女は、
疲れてたって、心と家だけはキレイ!
ピカピカ姫!
そう思ったらね、こうなる。
大臣と姫の会話
大臣「ピカピカ姫〜、今日もキレイにしてくれてありがとう。帰ってきたとき気持ちがいいよ。ところで、あれはどこ?」
姫「あ、あれ?大臣専用のストックコーナー作ったよ。たまってきたら片付けてね」
大臣「おお、あったあった。さすが姫!順番に並んでるから探しやすいね!」
姫「ふふ♡」
またある日の大臣と姫の会話
姫「大臣〜。もう洗剤がなくなりそうだよ〜」
大臣「大丈夫!ここにストックしてあるから!」
姫「きゃー♡いつも買い忘れないようにメモしてるもんね。すごーい」
大臣「フッフー」
ね♡
ふたりのいいとこを分けあって、
ふたりでいいことやっていこう!
これは、実際にあったお話です。
今朝、これを見つけて、
こんなおとぎ話にしてみました。
忘れっぽいわたしのために、メモを残してくれました。
いつもありがとう。