まいにちワンダーランド

~過去をはき出し光に変える毒出しエッセイ~森中あみ

自己満足は不快感しか生まない 〜仕事のすすめ〜

保険のプランを見直したくてコールセンターに電話をしました。

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まずは確認から入らせていただきます!かしこまりました!少々お時間いただけますでしょうか!内容にお間違えないでしょうか!

 

テキパキ、テキパキ。おぉ、気持ちいいではないか。今日の人は当たりかも。あいまいな表現はせず、スピーディに対応する相手の女性に好感を持った。よかった、うまくいきそう。

 

ところが。あたらしい契約プランは、わたしが思っていたものと一点だけ違うよう。一点だけど重要そうな感じがする。

 

どんどん進めていく女性の声をいったんさえぎり、「すみません、先ほどの違いをもう一度説明していただけますか?」早口にアタマがついていけなかった。

 

そのあたりから狂いだした。わたしが相づちを打たないのに、どんどん説明だけを進めていく。「ここまで、ご理解いただけてますでしょうか」のひと言もない。

 

途中で三度話を中断しこちらの聞きたいことを伝えたが、結果は彼女の言いたいことが終了しただけで、あげく、わたしの希望通りには「できません」とはっきり。

 

だーかーらー。何度も中断して方向転換しようとしたじゃん。あなたの知識を聞くだけのために5分は費やしましたよ。とグチはここまでにしてわたしの結論。

 

仕事とは、相手の期待に応えること

これ以外にはない。

 

じゃあ、じぶんと相手の意見がちがうときは?

こちらの提案とその理由を伝える。理由がとっても大切。言いたいことだけ言っても伝わらないのです。

 

彼女がわたしにまくしたてた理由はかならずある。もしかしてそれを最初に聞いていたら、もっと前のめりになれたかもしれないのに5分間、しかめっ面のままでしたよ。

 

生きていくためには、相手の希望を叶え続ける必要がある。それでお金をもらえるから。

 

キーエンスの入社面接の質問は、本人と意見の異なる面接官を説得することだそうだ。あなたはどう答えますか?わたしはメリットばかりを並べ立てるだろう。ちがうんだな。面接に通る人は「なぜそうなんですか?」と相手の気持ち、理由を聞く人。その上で説得に入る人。

 

なるほど〜しか言えません。

 

誰だって自分のことをわかって欲しい。

 

今、カフェで隣にいる女性が一生懸命目の前の男性に仕事の話をしている。内容は自分以外の誰かのことばかり。けれど、ほんとうに言いたいことはこうなんじゃないかな。

 

わたしはこの人みたいじゃない→わたしはすばらしい、わたしはすごい、わたしはこんなに能力がある!

 

相手の男性は「大変だよねぇ、その人も」「そうかぁ」シーン、が続く。あなたも大変ですね、とわたしは言いたい。彼女の求めてる相づちはそれじゃないんですよ。「へぇ、そうなんだ。その点、きみはちがうよね」なんですよ、きっと。

 

それが出てこないから、延々としゃべり続けてるんですよ。

 

 

本日の教訓。

仕事をする以上、相手の期待を先回りせよ

→自分の知識をひけらかすだけの仕事ならやめちまえ!

 

人のフリ見てわがフリ直せ

→相手の時間をもらっているのだから、ほんとは自分は何を求めているのか、すこーし考えながら話を進めましょう。

 

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