まいにちワンダーランド

~過去をはき出し光に変える毒出しエッセイ~森中あみ

【出生届】母とおじいちゃんの時間。

本日、晴れて出生届を提出した。

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今年の日記に「10月17日に産みます」と手書きイラストを書いていた。妊娠がわかったときに。結局、この日が智子の命名日になったわけで。

 

出産後は母親もあまり出歩いてはいけないと聞くが、どうしても出しに行きたかった。そこで、父が車で2分の区役所まで連れていってくれた。

 

おめでとう、智子。

 

出産を機に変わったことは何かと聞かれたら、親への壁がなくなったこと、と言える。不仲というわけではなく、むしろ仲は良い方だと思う。

 

けれど私の中のどこかで、親と子という関係がある限り、親の期待に沿いたいという気持ちとわたしは私の価値観で考えたいという気持ちの間で揺れ動いていた。

 

それが自分も親になることで、自分の上にいた親と肩を並べているような感覚になったのだろうか。こうやってかくと、図に乗っているようだが、そうではなくて、ちゃんと目を見て話せるようになったというのが、ウソのない言い方。

 

特に父とは会話が少なかった。近況は母が把握していれば、父も私たちもそれでよかった。

 

そんな父と二人きりで提出した出生届。意外と時間がかかるもので、処理に30分以上待った。

 

その間に父が飲み物を買ってくるといってくれ、「ジュースがいい、なんでもいい」と甘え、腰にシップを貼っている私の代わりに窓口で受け取ってくれた父が、冗談交じり「おじいちゃんが出したって言ってね」に「提出者の名前が書いてあるからムリだよ」とツッコむ。

 

こんなどーでもいいやりとりが、わたしにとっては子どもの頃にしてこなかった、ほんとは欲しかった時間なわけで。

 

親になってみて、親は子どもの発言とか、細かいことは特に気にしていないんだな、と思った。むしろ、自分とはちがう価値観でも、しっかり地に足のついたその子なりの生き方をしてくれていたらそれでいい。

 

究極は、人生に満足していればそれでいい。それが、産んだかいがあったというものだ。

 

あー、肩の力が抜けた。

人生、楽しもうっと。

 

 

お父さん、ありがとう。

 

 

 

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