まいにちワンダーランド

~過去をはき出し光に変える毒出しエッセイ~森中あみ

主婦はマルチタスクの達人!薄井シンシアさんの記事を読んで。

涙がでそう。わたしはお母さんみたいな主婦になりたい。ずっとそう思ってきた。 けれど、満足できる子育てと、満足できる収入は同時に手に入れられない。どうすればいいんだろう。悩む毎日。そんなとき、勇気をもらえる記事に出会いました。

 

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朝日新聞Be 2016年12月3日の記事です。全文はこちらのブログで紹介されています。主婦ほどクリエーティブな仕事はない(朝日新聞記事より)|おおのまゆ 40歳からより魅力的になるための大人おしゃれ術【名古屋・三河安城】

 

 

家事、子育て。やりたいことをしているのに、いつも罪悪感。

さて、お昼12時。掃除もした。乾燥機もかけた。夫の靴磨きもした。晩ごはんの準備は次の授乳の後で…。主婦業は毎日、やらなければタスクがなくなることはない。

 

もうすぐ5ヶ月になる娘が寝ている間に、新聞の山を片付けよっと…そういえば年末、お義父さんに勧められた記事があったな。

 

主婦ほどクリエイティブな仕事はない

私にとって人生で一番重要な仕事は、この人を育てること

 

そこには、欲しかった言葉たちがいっぱいあった。ずっと家にいる主婦業を認めてもらえた…。朝から夜までそうじ、洗濯、ごはんの支度、育児を同時に進められるのは、夫や子どもに気持ちよく笑顔でいて欲しいから。

 

ふとんに入るときの一日を終えられた充実感は、仕事をしてるときにはなかった。だけど、子どもの寝顔を見るたび、いつかは仕事へ復帰しなければいけないこと。かならずその日がやってくることが頭から離れない。

 

理想論だとわかっている。だけど、一番大切にしたいのは、授かった命。これから自由に羽ばたいていく命を、できる限りこの手で育てたい。

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母のように子育てしたい。

わたしの母は専業主婦。小学校から帰ってくると、いつもアイロンをかけながら「おかえり」と言ってくれた。クラスになじめずに、学校から毎日泣いて帰ってきたときも、東京に進学したいと言ったときも、彼氏の家に泊まり込んで、たまにしか家に帰らなかったときも、仕事でハラワタが煮えくりかえるほど悔しいときも、結婚に悩んでやつあたりしたときも、もう一度ひとり暮らしを始めたいと言ったときも。

 

娘が学校から帰ると、その日のできごとについて時間をかけて話を聞いた。その娘、舞亜さんは「勉強しなさいと言われたことは一度もない。いつも一人の人間として、自主性を尊重してくれた。

 

母と同じだ。どんなときでも、家で待っていてくれるお母さんにわたしもなりたい。

 

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母のように生きなければ、母を否定することになる?

この子が育児に専念したいときがきたら、勇気をもってそうしてほしい。主婦になるとキャリアが終わると思ってほしくない。「ママは主婦になっても、ちゃんと復帰できた」そんな姿を見せなければ。

 

シンシアさんは現在、ANAインターコンチネンタルホテル東京の副支配人だ。その理由は、娘が自分と同じような母になりたいけれど、ハーバードまで出て専業主婦になるのは、いいことなのかと疑問を持っていると知ったときだそう。

 

そうなのだ。娘は母のようになりたいと願う。自分がしてもらったように、子どもにしてあげたい。だけど、間違えてはいけないのは母と自分はおなじ人間ではない。考え方、生き方はちがっていい。母と同じ子育てをしないのは、母を否定することじゃない。だからこそ、シンシアさんはもう一度復帰した。娘に迷ってほしくないから。

 

母に感謝する。自分に後悔させない。それが娘を愛すること。

さて。私はどうしよう。仕事は続けたい。だって、人生に後悔したくないから。娘がわたしから卒業するとき、子育ても人生も思いっきりやったと言いたい。そんな母の背中をみせたい。「あなたの人生にも、後悔のないように」娘にそう言える生き方をするんだ。