まいにちワンダーランド

~過去をはき出し光に変える毒出しエッセイ~森中あみ

お金を稼いだら嫌われると思っていた。さそり座の満月にお願い。

 

5月11日は満月でしたね。21時~22時ころ、まんまるお月様が見えました。思い切り、財布をフリフリしました。

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さそり座の月には、お金のパワーがある。

2年前にお金セミナーを受けた。お金持ちの財布は薄い。お金さんパワーは新札でもっと大きくなる。財布をふとんに寝かせよう。どれも根拠はないのに信じられるから、金色のサテンでお財布ふとんを作った。お金のことが書いてある本にとても惹かれて読んだら、ものすごく衝撃的なことが書いてあった。    

さそり座の月にはお金のパワーがあると知ってから、いつもより新月と満月の日時をまちがえないように、めちゃくちゃ気にしていた。

 

 

わたし、稼ぎたいんだ……! 

産休に入ってから8ヶ月。国からもらえる育児休業手当てのおかげで、今までどおりの生活ができている。オムツやミルクにこんなにもお金がかかるのかは、想定外だったから貯金はできないけれど、月に2度くらいは外食する生活が送れている。

 

産休が明ければ仕事が待っていてくれるから、不安に思う必要もない。稼げる先はある。それなのに、なぜこんなにもお金に執着するのか。

 

「ここに気づけば、もうお金には困らない」の本で、いちばん響いたことば。

 

喜びを集めたら、そこに人が集まってお金がやってくる

 

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わたし、喜びを集めたい。これはわたしが稼いだお金です! って言いたい。国からもらえる手当ては、育児の報酬と考えることもできる。でも、今はそう思えない。きっとそれは誰にも見られていないから。目に見える形で、わたしやってます! 的な稼ぎ方をしたい。

 

 

稼いだら、嫌われると思っていた。

 

昔から、なぜか一番になることが怖かった。とてもとても一番を望んでいるのに、お前にはその資格がないとか、一番になったら嫌われると思っていた。小学校の持久走大会で、前の子を抜いて一位になれたはずなのに最後まで後ろを走り続けた。

 

 

 

お金を稼いだら、人からねたまれて嫌われるからある程度のところでいいやと思っていた。それなりでいいと。それなのに実際は、あってもあっても足りなくて、就職活動のときに給料のことなんて考えずに何食わぬ顔をして、それがカッコいいと思っていた自分をバカだと思った。

 

それでも給料をあげる努力はまったくせず、文句をいうだけ。人生の不満はぜんぶ、自分のせいだったのに、人のせいにしていた。

 

お金は、求められた証。

 

誰かの仕事を助けたら、「ありがとう」と言ってもらえて、そこに喜びが生まれる。お金はそのお礼。

 

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一番になることは嫌われることじゃない。一番たくさんの「喜び」を集めた人。それに気づかなくて、喜びを集められない人がねたむ。ねたむ人と同じくらい喜んでくれる人がいると思えば、がんばれる。

 

ずっと言えなかったけど、わたし稼ぐ人になりたいです。さそり座の満月さまに、そうお願いしました。