まいにちワンダーランド

~過去をはき出し光に変える毒出しエッセイ~森中あみ

これって、どっちだと思います? 「自分のことは、自分が一番よくわからない」 「自分のことは、自分が一番よくわかっている」

「自分のことは、自分が一番よくわからない」

「自分のことは、自分が一番よくわかっている」

 

 

これって、どっちだと思います?

 

 

シチュエーションによって違いますが、私はどっちもアリだと思います。

 

説明しますね。

 

たとえば、はじめて結婚相談所に来た30代女性。担当の方にたくさんの質問をされます。「お相手の希望年収は? 身長は? 学歴は? 年齢は?」それはつまり、「自分のことは、自分が一番よくわかっている」前提ですね。

 

だけど、実際にお相手探しが始まり、たくさんの人と出会ううちに「理想の相手ってなんだっけ? そもそも、条件にぴったりの人なんていない」と気づく。疲れて、自信もなくなり、あきらめかけた頃に出会ったある人になぜか惹かれる。相手が放つ言葉が染みる。ずっと心に残っている。これってなんだろう。

悩んでいるところに、たまたま母親から電話があった。「そういえば、あんたが昔すきだった〇〇くん、結婚したんやってね!」

 

「え、私が好きだった?

 

「そうよ、あんたは隠しとったけどバレとったよ」

 

忘れていた情景を思い出す。夕暮れ。小学校の校庭。みんなで遊んでいたのに、急に二人きりになった。とたんに何を話せばいいかわからなくなった。彼が好きなアニメの話と親に頼んでもそのゲームソフトを買ってもらえなくて、毎日玄関の靴をそろえるミッションをしていると教えてくれた。なぜだかわからないけれど、おもしろくて、がんばれって思った。

 

「わたし、あの人のこと好きなんだ」

 

結婚相談所で出会った彼は、小学生のときの彼に似ていた。

 

 

結局、「自分のことは、自分が一番よくわからなくなる」ときがあって、

そんなときは誰かの助けを素直に聞けたら、

また「自分のことが一番よくわかる」ようになる。

つまり、思い出すんですよね。

 

 

生きていると、

いつも悩みます。

これでいいのかな、

あの時、ああしていたらよかったのかな。

 

 

それはわかりません。

だから悩みます。

 

そんなとき、

自分のことがわからなくなっています。

調子のよいときは、

自分のことがよくわかっています。

 

 

できれば、

いつでも自分を取り戻した状態でいたいですね。

 

そのためには、

あ、ループにはまってると思ったら、

誰かの力を借りてもいい、って

気をラクにしてみてください。

 

 

私も最近、これでグッと歯車が回りだしました。

 

歯車がうまく回った感じを5分トークしました。聞いてね!



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