まいにちワンダーランド

~過去をはき出し光に変える毒出しエッセイ~森中あみ

勇気を出したら、それ以上の勇気をもらって書く決意をした。

ライターさんたちと話すチャンスをもらった。

思い切って質問してみた。

「型にはめられた記事を書くのは……ワクワクしない」

答えは意外なものだった。

ここでの会話は他言しない約束だったので、書かないけれども、少なくとも勇気をだしてホンネを言ったことで、それ以上の勇気をもらえた。

ステマ記事と言われるお金をもらって商品を紹介するのがダメだーと話題になったことがあるけれど、それを見て騙されたとか、騙したと損をするのは、やっぱり書いた本人じゃないかな、と思うんです。

自分をだまして書くのは、自分にしかわからない。

ステマ記事だったとしても、見た人がいい! と思ったのなら、それは素直に「ウソだったかもしれないけど、いいと思った」といったん受け入れて、

怒りが湧くのなら、商品価値に魅力を感じたのか、紹介している人物が好きだったからなのか、どっちもなのか、

その上で、「本当はいいと思っていないものを、いいですよーと紹介されたことにハラをたてている」のだから、

そんなことをする人を嫌いになるか、そんなことに使おうとする商品や会社を嫌いななるか、ま、いっかと思うのか、

決めたらいいのだけども、

じぶんにも自分を好きでいてくれる人にもウソをついた事実に一番傷ついているのは、書いた本人さんだと私は思うから、

私は本当を書き続けたいと思うのです。