まいにちワンダーランド

~過去をはき出し光に変える毒出しエッセイ~森中あみ

ゆめのつづきは…

寝ているときに見たゆめを、朝起きてもおぼえているときがあるね。忘れているときはちょっとザンネン。でも今日は、はっきりおぼえてたよ。

ちょっとこわいんだけどね、女の人が死んじゃう夢。わたしの目のまえで。わたしのお父さんとお母さんも見ていたんだ。しかも実家の玄関の前。うちはマンションの9階なんだ。外で夕飯を終えて、おいしかったねとか話しながらエレベーターを降りたとたん、みんなの顔が凍りついた。真っ黒ななが〜い髪の女の人が、真っ白ななが〜い服を着て、下を向いて柵の外に立ってるんだもん。誰も声を出さなかった。一瞬立ち止まったけど、お父さんとお母さんは少しずつ、少しずつ近づいた。もう少しで手が届きそうなのに、その途端すっと女の人はいなくなった。すぐにみんなで下を見た。その人が倒れてた。死んでしまったかどうかはわからないけど。

そこで起きた。こわかった。どうしてあんな夢を見たんだろう。もうひとつこわいのは、わたしだけはそうなることがわかっていたこと。前の日に、女の人からメールもらってたんだ。「わたし死ぬから」って。でもわたしはそれに返事はしなかったと思う。だから、女の人が柵の外に立っていたときも「あ、やっぱり」て思った。泣きそうなふりをしていたけど、こうなることわかってたんだ。

朝起きて、夢のつづきがどうしても気になって携帯で調べた。夢占いにこう書いてあった。

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実は夢の中で「死」は「吉兆」。知らない人は、わたし自身。現実には、古いわたしがいなくなって、あたらしいわたしが生まれる予兆。だから、知っていたんだ。こうなることわかってたんだ。ふしぎだね。理由はないけど、感じることってあるんだね。

この夢のつづきは、また書きます。