理詰めの世界に生きてみたい。
理系の世界に興味を持った。
この手作りバニラアイスを最後に出すところまで計算しつくされているとしたら…
たまごのゆで加減も、
わかめの歯ごたえも、だしの甘みも、
和食にキッシュの驚きの後に、
春の芽が出てくる感動も、
最後のほっとひと息も、
裏切らないうれしさも。
食べる人を思いながら作る。
読み手を思いながら書く。
着る人を思いながらデザインする。
店主は古伊万里焼き好きの理系だと聞いた。
正解か不正解かは最後までわからないけれども、仕事を極限まで正解に近づけるためには感覚のマニュアル化は、不可欠だ。
夫婦の脳はしくみが違うらしい。家庭を守るために狩りに出る脳と子どもを理解するための脳。それがわかれば、相手がじぶんと同じようにしないから、とイライラすることもない。最初から違うのだから。
じぶんと同じ人間はこの世にはいないから、誰とも決してわかりあうことはないのだけど、仕組みを理解することは、近づくことにつながる。
近づけば、相手の正解に少しでもたどり着ける。もしかしたら人は、その経験値を増やして人を理解するためのマニュアル作りのために生きているのかもしれない、とバリバリの文系脳で大それたことを考えてしまうゴールデンウィーク2日目の夜。
おやすみなさい。
ごちそうさまでした。