まいにちワンダーランド

~過去をはき出し光に変える毒出しエッセイ~森中あみ

接客業はスピードが命!あなたじゃなきゃダメ!

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人生最大のおかいもの、家を購入してフーッとなっていたのですが、まだまだ大きな買い物はありました。

 

エアコンです。

 

家電品は新製品より少し型が落ちても安い方がいいよね、くらいの気合いしかないわたしと、すべてを調べつくして、最善の品質を求める夫。

 

カタログを見ては、ふー、はー、とため息と鼻息をもらす彼に任せてはいたのですが、最後のお財布はわたしがにぎっているという。ふ、ふ、ふーっ!!今日は擬音語が多いな。

 

先方さんがエアコンを置いていくか、そうでないか決まってなかったので、とりあえず夫がこれぞと決めた品物だけを見に行くことに。京都ヨドバシカメラへ。

 

エアコンって高いねぇー

しかも今の時期だもんね。しかも暑い京都だもんね。日曜日のエアコンコーナーはごった返し。

 

「これだよ」と紹介されたエアコンの30万円にもひぇー!それを買い求める人の多さにもひぇー!なんでこんなにエアコンを求めている人がいるのー?

 

わかりました。エアコンは必需品だもんね。買うつもりはしておくから、ちょっと心臓を落ち着けに照明器具でも見に行きましょう。

 

0がひとつないだけで、こんなに落ち着くわ。ゆっくり見て回れる。和室にはどんな照明にしようかな。赤ちゃんの寝室になるところだしね。

 

とうろうろしていると、「よろしければ、こちらお安くなりまーす」と20代の小柄な女性店員さんが日立の照明器具にピラッと紙を1枚貼った。約1000円の値引き。

 

「よろしければ…」とその目の前に立っていたわたしと必然的に目があう。「今日だけですか…?」と必然的に質問する。「そうですね…」と必然的に返ってくる。

 

「へぇー…」と言うしかない。買う気はないと見込まれたようで、店員さんはサッとその場を離れた。ヨドバシに来てまだ30分もたっていないので、とりあえず夫と照明器具を見て回る。

 

やっぱりさっきの値引きされたヤツ、気になる。と思ったところで「よろしければ…」と彼女。「もう決められてるんですか?」さっきよりも早いスピードで質問がくる。

 

そのテンポが良くて答える。質問される。答える。ガードの履歴から今持っている照明のサイズがわかると教えられる。カードを渡す。今の照明のサイズがわかる。あたらしい照明はどれくらいのものが必要かわかる。買いたくなる。

 

悩むフリをする。そうですか、と引き下がられそうになる。惜しくなる。ほんとはエアコンを買いたいのだとホンネを言い出す。でもまだ決められないと相談する。こんな方法もありますよ、と提案される。それなら、と気分が乗ってくる。

 

買っちゃおうか、と言い出す。夫がびっくりする。

 

 

というわけで、見に来ただけなのにエアコンと照明器具2つを買っちゃったんです!!!なんとまぁ。

 

 

だってね、そのお姉さんのね、テンポ、ぶっちゃけ感、スピード感にほれちゃったの。もう、あなたからしか買いたくない!って思っちゃって。

 

約10年接客業をしていたから、話し方、しぐさ、字のキレイさ、知識で店員さんを見るくせが付いている。どのポイントでも店員さんはマイナスなし!むしろ、こちらのダメだしをしてください、師匠!くらいの気持ちになっていた。

 

最後には買ってよかった、と。ビジネスはこれなんだよなぁ。最後には「よかった」思ってもらえるかどうか。

 

接客業でわたしがだいじだと思うのはスピード感。決して手は抜かない、お客さまの希望ポイントをついたもの。

 

ビジネスの成功はここにあるんだろうなぁ。わたしがやりたい書く仕事も読んでくれる人のポイントをスパッとつくものにするのだ。

 

それは本や誰かから学ぶもんじゃない、自分で見つけていくのだ。では。おやすみなさい。

 

 

 

 

 

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