まいにちワンダーランド

~過去をはき出し光に変える毒出しエッセイ~森中あみ

ともだちっている?

普段、あまりテレビを見ないわたしにも、最近のお気に入りがある。日曜夜10時からの「ヨルタモリ」。

毎週、個性あるゲストと東北出身のマニアなおじさん「吉村さん」《タモリ》と女将の「宮沢りえ」さんが織りなす、好きなものを好きなように話せる、酒場。今日のゲストは草彅剛くん。普段からタモリさんと仲良しのようだ。

人生に愛や夢や友達は必要か、という話。夢を追う私には興味深い。夢を追い続けている日々は、夢が叶わないと意味を持たない。好きを続けてこそ、夢が現実になる、という話。なるほど。今を生きる、ということだな。

次に興味深かったのは、人生に友達は必要ない話。確かに、と納得できる。私はこれまで、人生の節目節目で身近な友人が自然と変わってきた。環境が変われば、互いに無理をして付き合いを保つ必要はないという考えだ。しかし、それでも10年、20年と続く友人は必ずいる。

そこで、結論。友人も夢も愛も、作ろうと思って作るものではない。ひたすらに、ただひたすらに好きを突き詰めていってこそ、気づけば手に入っていた。それが愛、夢、友人なのかもしれない。