まいにちワンダーランド

~過去をはき出し光に変える毒出しエッセイ~森中あみ

【満足】なんてものは、ない。

富山にきています。
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ほんとです。富山には世界一キレイと行われるスタバがあるんです。ほんとです。
https://www.instagram.com/p/BAju_nlsepM/

#世界一#夜景#スタバ#富山2016.01.15

みなさん、知ってましたか?わたしは知りませんでした。出張でいっしょに来ているセンパイの友達がFacebookに載せていたそうで、来てみました。

https://www.instagram.com/p/BAj1aeZMekj/

#夜の公園 #浮かぶ#スタバ富山 #環水公園2016.01.15


さて、今日のタイトル。

衝撃でしたか?はい、わたしもこれを言っちゃうのがこわくて、気づかないフリをしていました。



今から20年前。

15才中学3年生のとき。高校受験のため、塾に通い始めた。クラス分けのために受けたテストの偏差値は50だった。正直にいうと、もっとじぶんはできると思っていた。くやしくて、上のクラスにあがるため次の試験までには、と気合いを入れた。すんなり上がれた。ほらね。そのまた次の試験もOK、その次も大丈夫。ほぉーら、やっぱり私はできる子よ。わたしよりも上位にいた私立中学の男子も追い抜いて、意気揚々。

ところが。次の試験でガクッと下がった。背中越しに彼らが薄ら笑いをしているように感じて、授業にまったく集中できなかった。その日、家に帰るなり母親の前で号泣。負けず嫌いな私の性格を知っている母。次がんばりなさい、くらいの励ましを期待していた。しかし、母からでてきた言葉は、

そんなにくやしいなら、血反吐(ちへど)が出るくらいがんばんなさい。

え?血を吐く?うそやろ?きょとんとして顔を上げた。しかし、母の目は真剣。そんなに厳しい母は、後にも先にもいない。しかし、これでわたしの根性に火がついた。

もうぜったいに、後悔したくない。

そういえば、塾の先生が言ってた。今の成績は、三ヶ月前の成果が出る。ほらね、と気を抜いた頃だ。

後悔しないために、もうぜったいに気を抜かない。ちへどが出るくらい!!!

そこから、わたしのストイック受験勉強が始まった。



リマインド・富山に来ています。

明日はセンター試験ですね。受験生にひとり暮らしのパンフレットを配るため、出張です。もう4回目。極寒。毎年、もう二度と来たくないと思う。それが今年は雪もなく、口の中であまーくとろけるお寿司を食べ、世界一キレイなスタバに行き、キラキラ富山出張になっています。楽しもうって決めたから。だから、センパイがこんなとこあるらしいよ、て言ったときすぐに「行きましょう!」って言った。何食べる?て聞かれたときに、「やっぱり回転寿しはおいしいですよねぇ」て言った。


一瞬、一瞬は流れていく。

20年前、後悔したくないって決めたときと同じ。あの時期は、人生でいちばんがんばった。もうあんなに自分を追い込みたくない。そう思っていた。けれど、気づいてしまった。それじゃあ、わたし満足しない。がんばって、がんばって、がんばりつくしても、結果がでたらそれは過去。次の山が待っている。過去の栄光や楽しかったことにしがみついてても、世界はどんどん変わってく。だから、今、一瞬、一瞬を楽しみたい。人生は死ぬまでその一瞬、一瞬の連続だから。


と、富山のホテルにて熱い想いに浸る。
大丈夫かな、わたし笑

そろそろ寝ま~す。