まいにちワンダーランド

~過去をはき出し光に変える毒出しエッセイ~森中あみ

昔の話。

わたしは昔の話が好きです。自分が良かった頃の話です。今も結婚式で流したムービーを見て、ひとりでにやにやしていました。でもなんだかむなしいです。だってそれは、今に満足していない、ということでしょう?(誰に語りかけているのでしょう)私は昔からそうです。小学生のときにモテたことを、中学生になっても高校生になっても大学生になっても、この際だから書くと社会人になってからも引きずっていました。(こんなはずじゃない!)と思っていました。こんなはずじゃないとは、つまりわたしはもっと注目されるべき人間で、何もしなくても人が寄ってくるんだ!という感じです。

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書いていてぞっとしました。わたしはこんな風に思っていたんですね。残念すぎる。本当に残念。あー。もう終わり。わたしは評価されるべき人間、と思っているだけで何の努力もしていないのです。(受験や仕事ではそれなりの努力をしてきた。)いつも自己啓発本を読み、素晴らしい人を素晴らしいと尊敬し、最近は外の世界をもっと広げようと、朝活や新しいコミュニティを広げようとしているんです。

 しかし!自分は何?何を目的に生きているのでしょう。今の目的は人に注目されること。自分が本当にやりたいことではありません。本当にやりたいこと?そんなの見つかるのでしょうか?幼稚園の先生になりたかったんです。子どもが好きだから。それ本当?母親がそういってたからじゃないのかしら?わからない。わからない。わからない。

こうやって最後には、いつも昔の話に戻ります。あのときこうだったから、あのときこう決めたのが間違いだった、とかいったように。堂々巡りの人生です。アーメン。

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