まいにちワンダーランド

~過去をはき出し光に変える毒出しエッセイ~森中あみ

取扱説明書が読まれないワケ。

文章の目的は、読み手にアクションを起こしてもらうこと。

つまり、相手にして欲しい行動がある。

どんな行動かといえば、

  • 買ってほしい

  • 許してほしい

  • 付き合ってほしい

  • わかって欲しい

  • 知ってほしい


 

つまり、

 

  • 買ってほしいから、WEB商品紹介ページで文章を書く

  • 許してほしいから、謝りの手紙を書く

  • 付き合ってほしいから、ラブレターを書く

  • わかって欲しいから、取扱説明書を書く

  • 知ってほしいから、自己紹介を書く


 

他にもあるだろうか。思いついた方は、ぜひコメントいただきたい。

 

さて、上記にあげた5つの〇〇して欲しい文章は、2つにカテゴリー分けできる。

 

どうでしょう。

 

それは、感情を乗せる文章と乗せない文章

感情を乗せる文章は、

  • ラブレター

  • 謝りの手紙

  • 自己紹介


 

感情を乗せない文章は、

  • 商品紹介

  • 取扱説明書


 

ビジネスメールも乗せないものに入りそうだ。

感情を乗せるラブレターや手紙は、乗せたほうが相手に届きやすいから。感情を伝えて、理解してもらうことが目的。

感情を乗せない取扱説明書やビジネス文章は、乗せない方が相手にわかりやすく伝わるから。

それぞれ、どちらのほうが伝わりやすいかによる。

 

だが、ここで考えてほしい。

取扱説明書以外の商品紹介、ビジネス文書は、「人」が介入している。商品紹介には使う人、ビジネス文章にも送る人と受け取る人。人と感情はセット。無機質なメール文章に、ちょっとだけ気持ちのエッセンスを加えるだけで、「仕方ないなぁ」とか「森中さんがこんなこと言ってる」と感情に共感してもらえたら、人の動きはスムーズだ。

つまり、取扱説明書が読まれないのは感情が入っていないからだ。もし、作った人の気持ちがわかるひと言でもあれば、トリセツは読まない文化もなくなるかもしれない。

文章にはすべて感情が必要。これが私の結論。

 

 

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